食レポ日本一!

温泉旅行が趣味の食いしん坊中年夫婦。夫と美味しいものが食べられる幸せをかみしめつつ、食べたものを写真で記録しています。

石葉 夕食編 2020/01/14

湯河原(神奈川)の旅館『石葉』さん。

到着
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やっと来ました。石葉さんの日。年末年始、家でおとなしくしていました。この日をずーーーっと待っていました!

お部屋
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今日は、ちょっと奮発して「大観」です♪ 内風呂つきのお部屋です。

お着き菓子
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すぐに部屋に案内され、お着き菓子をいただきました。

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かなり私好み。中は粒あん。周囲はちょっと卵風味♪ ダーリンも、コレ美味しい!と。

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明日葉茶。このお茶、美味しい。石葉さんに来るたびに、どんどんこのお茶が好きになる。買って帰りたいくらい。(でも買わない。これを飲むと、石葉に来たなぁ・・と思う、そういう条件づけも大事だから。)

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今日のお着き菓子も美味しかった・・!

お部屋
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部屋の前には梅の木。ちらほら咲いています。今年は暖かく、いつもより早めなのだそう。

風呂上りの一杯
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内風呂あがりに一杯。ダーリンはビール。いいお風呂でした。お庭が奥行き深く眺められるような角度で湯船があります。「絶景」とはまた違う趣を感じる風景で、今まで入った内風呂の中で一番好きだと思いました。

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私は野菜ジュース。

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そして緑茶をいただきました。茶器が素敵♪♪♪

お品書き
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そして待ちに待った夕食!

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箸置き
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宿泊日は1月14日。「子」の箸置き♪

飲み物
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私はいつもどおりお水をセッティング。

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ダーリンは、お品書きに目を通し、冷蔵庫から、ビールと日本酒をセッティング。

食前酒
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金柑酒。いつものとおり、食前酒も美味しい。度数高めの大人の食前酒。お酒に弱い私は、最後まで飲みきれないのがいつも残念なのだけれど、今日は水で薄めながら、食事の時間中ずーーっとちびちびやりながら、全部飲んだ!! うれしい♪ これはうれしい! これからは食前酒も楽しみたいのだ。

先付
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白子玉〆。

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ふぐ白子ですよ~! ふたを取った瞬間に、ふわぁぁぁ~っとお出汁のいい香り。至福の瞬間です。

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上には餡がとろーり♪ 茶碗蒸しは、究極になめらか。香りも味も食感も、ほっこりしてしまう優しい味わい。

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そしてふぐ白子! 上にはわさび♪

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ねっとり。この食感と味わいがたまらない。私は白子がだーーーい好きなのだ!! 実は11月に蟹プランで宿泊したとき、料理長さんが蟹を焼きに部屋まで足を運んでくださり、「私、白子大好きなんですよ」みたいな話になり。「1月に献立に、白子を考えてます」と料理長さんがおっしゃっていたので、「本当に出たらうれしい」と思っていました。

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決して「絶対出してよね」と取り付けたわけじゃないし、宿には宿のご事情だってあるだろうし、私たちのリクエストで献立が変わるなんて、ちょっとおこがましいし、出ないなら出ないでいいけどね~と思いながら出かけたのだけれど出ました。ふぐ白子!! 「料理長さんに、白子食べれてうれしかったですってお伝えくださーい♪」って仲居さんに言ったら、仲居さんもそのいきさつをちゃんとご存じだったようで、それもうれしかった♪ あのときの会話、覚えてくれててありがとう、料理長! 舌も気持ちも幸せになる白子でした。

八寸
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我が家は正月におせち食べない。どうせ食べるなら、すんごくおいしいおせちを食べたい。そうでなければ、普通の食事でいいや、という感じ。だから、こういうお宿で料亭のようなおせちを食べてみるのが夢でした。見た瞬間に「やったぁ」と思った!

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大黒占地、青ぜんまい、白和え。美味しかった。文句なく旨かった。

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車海老味噌漬け。後ろは慈姑。下には千社唐。「みそ味」の海老じゃない。この海老美味しいなぁ・・と思ってお品書きを見たら味噌漬けだった。味噌の味をつけるための味噌漬けではなく、海老の味を際立たせるための味噌漬け?・・そんな気がした。慈姑はほくほく♪

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数の子。蒸し鮑。雲丹酒煮。鮑が、弾力があるのにやわらかい。そして鮑の味が濃い。辛いとかしょっぱいの意味ではなく、ものすごーーく鮑。夏の石葉さんの「鮑祭りプラン」絶対来ようと心に決めた。ちなみに数の子がさりげなくすごい。かつおぶしまぶしてある?と思うくらいかつおの風味と味が浸みてる!

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大王松黒豆刺し。すごすぎる。縁起物ですよ、これは。よく作ったね、これ(笑)。

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ダーリンが、この雲丹旨い!と叫んでた。酒煮だと知らずに口に入れ、口が驚いたらしい(笑)。わかる。雲丹の味が濃い。普通に雲丹盛り付けただけのように見えるのに、ちゃんと仕事がしてある。「やたらと美味しい雲丹だ」と驚かされる。

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黒豆。私が生涯で食べた黒豆の中で、だんとつ一番の黒豆です。黒豆ひと粒でこんなに感動することってあるだろうか。雑味のないきれいな甘味がいい。究極に柔らか。でも煮くずれてない。絶妙。皮はとてもつややかでパンと張っているのに、皮があることを忘れてしまうくらい皮までやわらか。

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千社唐。胡瓜みたいな、いかにも野菜、な風味。しゃきしゃき! いつも美味しくいただいてますが、こういうお品をいただくと、本当に腕のいい料理人さんなんだなとあらためて感じます。とてもとても美味しかった。あまりに感動したので触発されて、家に帰って生まれて初めて自分で数の子塩抜きして作っちゃった(笑)。もちろんのこと、この味には到底かなわないわけで、「かなうはずもないよなぁ・・石葉さんの数の子、美味しかったなぁ・・」とこの味を思い出すのもまた楽しい。

お椀
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京人参スープ。中には、湯河原、十二庵さんの湯葉。上には椿油

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とてもやさしいお味です。人参のポタージュスープのよう。体があたたまるというか、なんだか体によさそうな味(笑)。ちょっと意外なお椀だなぁ、と思っていたのですが、その訳はこの後わかりました!

お造り
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季節の魚。ハタとブリ。

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「素敵なお皿、羽子板だね」と言ったら、仲居さんがさりげなく教えてくれました。「上はつくばねでございます」と。やだ、すごい。羽根じゃないの! 「食べれるの?」と聞いたのはダーリンです。鑑賞用とのことでした(笑)。すごいねぇ。こんな愛らしい植物があるなんて知らなかった。

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ハタはお醤油で。

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ブリはお塩がおすすめとのことでした。

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ハタ。コリコリでした!! 白身の味がしっかりしていて、とても美味しかった。

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ブリ。脂が乗ってます。

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舌に乗せた瞬間にとろけます。塩でも醤油でも美味しかった。舌の上でとろけていくブリの脂・・うっとりでした。

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最後はどちらにしようか、と迷っているの図。最後のひと口にしたのはハタでした。

焼き物
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まながつお塩焼き。

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これが衝撃的に美味しいまながつおでした。

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この時点では姿が見えないので、美味しそうだなとも思っていなかった。

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しかし、くるんである紙をほどくと・・!いい焼き加減じゃありませんか。なんという焼き色。香り。

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身がほくほくです。身が旨い。鯛みたいにも感じる。まながつお自身は、ほかのお宿で焼き物としていただいたことがあります。しかし、「今までのまながつおは何だったのか・・?」と思うくらいの美味さです。

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薄塩です。私は、酢橘が添えてあってもあまりかけないのだけれど、これに関しては酢橘がピッタリだと思いました。

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はい!ここでダーリンのビール2本目。

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よく見れば、皮目にこまかく包丁が入っています。ただものじゃない「魚の塩焼き」でした。石葉さんは、サービス全般、派手なところがなくすべてがさりげなく、それが気に入っているところなのだけれど、お料理に関しても同じだなとよく思います。変に飾り立てたりすることがなく、さりげなく上質。お仕事が丁寧。このまながつおを食べながら「私、石葉さんのこういうところが好きなんだよな・・」としみじみ思いました。

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そして、最後のひと口を食べ終わってしまうのが惜しくて惜しくてたまらない・・の図。

鍋物
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天城軍鶏。丸大根。葱。黒七味。

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仲居さんがその場で作って取り分けてくれました。出汁には鳥のお出汁も入っているそうです。これは・・いわゆる・・「天城軍鶏たたき鍋」?

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ウホッ。天城軍鶏、美味しい!! ふわふわの食感。鶏の旨味がギュッとつまってる。「〇〇ば」さんに、行く必要なくなったねこれは・・。

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大根が美味しいのなんのって。とろとろ。なめらか。とてもとてもやわらかいのに、ぐちゃっとしてなくてしっかり形がある! どうしたらこんなに絶妙な煮加減になるのだろうか・・??

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後半は黒七味をかけて。ピリッとしたアクセントをつけるとまた美味。

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軍鶏も美味しんだけど、この器がいいなぁ・・と思って撮った1枚。派手じゃない。品がいい。食材との調和がいい。素敵。

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スープまですべていただきました。・・で気が付いた。そうか、今日のお椀が「京人参スープ」だったのは、鍋料理があったからなんだね。野菜のスープと、鶏のお鍋。満足です。

強肴
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伊勢海老このわた磯辺揚げ。

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美味しかった!! 伊勢海老をこのわたで和えた? それをのりに巻いて揚げた?・・かなぁ。海老はプリプリ。このわたの味がする、というよりは、海老の風味がすごいと思った。このわた効果?私は実際、ひとロ食べて「ものすごく美味しい海老だなぁ」と思った。でもそう感じさせるには、このわたと言う仕掛けがあったんだよね。コレ、すごく好きだった。

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この銀杏もまたすごい。サクサクの歯ごたえ。揚げ加減絶妙なんだと思う。追ってくるのは銀杏のあの独特の風味! 今月の石葉さんのお料理、すごいもの揃い。

止肴
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法蓮草、香茸(こうたけ)、利休麩胡桃和え。

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美味しかった・・。なんと表現すればいいのか・・。さりげない一品なのに、「こんな美味しいの、ここでなきゃ食べれない」と思わされるような、やさしく、味わい深く、「うまーーい!」とテンションあがるような味ではなく、「あぁ・・美味しいな」とフィニッシュに向けて口の中が静かにクールダウンされていくような・・そんなお味と温度でした。

御飯
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クレソン 油揚げご飯。仲居さんが中を見せてくれました。クレソンがいっぱい!

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赤出汁はなめこ

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油揚げご飯ってこんなに美味しいんだ!と思った。シンプルなのに、ものすごいごちそうな味がする。三つ葉をかけるのでもよさそうなところを、たっぷりのクレソン! 地の物、季節の物を大事にしている石葉さんらしいご飯。

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香の物。しば漬け。赤かぶ漬け。昆布。

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白ごまもよく合う! お釜完食。

水菓子・甘味
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季節の水菓子は、三宝柑といちご。

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わらび餅。きなこではなく、うぐいす粉がまぶしてあります。ちなみに、この部屋から見える梅の木にうぐいすが遊びに来ました。たしかにこんな色でした。

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柚子釜みたいに、中がきれいにくりぬいてあります。三宝柑といちごとゼリー。

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いちごの甘味と三宝柑のほどよい酸味。ゼリーはシャルドネ? からめるそのゼリーも美味しくて。ミカンとイチゴ切ってお皿に乗せるだけでも十分「水菓子」なのに・・! とても丁寧な仕事がしてあって、とても美味しい「スイーツ」でした。

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黒糖の味と香りがすごい!! 美味しかった。おかわり欲しかった(笑)。

夜食
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今日もこんな風にさりげなく置いてありました。

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お饅頭♪ 今日も美味しかった。幸せでした・・!